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の続き。前編ラストでよーやっと主人公の二人が顔を合わせる、というローペースの展開だが、やはり津田寛治は狂いに狂い、佐野岳は苦悩しながらも女と幸せを掴みかけ、そこを復讐によって無惨に奪われるという想像通りの展開。全てぶち壊しにする何も救いのないただ茫然自失のエンド。
しかし、本作一番注目すべき点は塚本(近藤芳正)という交番勤めの冴えない中年警官だが、実は町の有力者の婿で、裏社会のドンという変なキャラ立ちをしている。彼がヤクザや売春の糸を引いている悪の根源であり、彼をぶち殺すことで本作は辛うじてカタルシスを得ている。無表情からの人間らしい感情を取り戻しそうな佐野岳の、全て失う絶望感と、糸が切れたような凄絶な殺しっぷりを堪能してね!
しかし、スポーツ万能爽やか好漢の佐野岳が変態鬼畜性欲異常マンを演じるとは頑張ったねぇ😆