悪霊302号室

恋は雨上がりのようにの悪霊302号室のレビュー・感想・評価

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)
3.2
原作3巻まで読んだことあるという微妙な立場での感想をば。

押し付けがましくなく、自然で爽やかででもしっかり湿っぽくもあり、「恋」がタイトルに入ってるし勿論それが物語のスタートではあるんだけど、決して恋愛至上主義な物語ではなく、"ソレ"だけじゃないでしょ、とやんわりと諭してくれる良い青春映画だったと思います。
ちょっと漫画的な言い回し、説明ゼリフがくどく感じる部分もあるけど演出的にも面白い長回しもあったり、2つのデートの違いの表し方も素直に笑ったし良い意味での漫画的表現もたくさん。

それでもちょっと長く感じたかな。如何せん展開はスローで中だるみな部分も多いし、その割には主演二人以外のキャラクターは原作からオミットされてる部分も多く、もうちょっと上手く捩じ込めなかったかな?と思わないでもない。
役者自体は皆ハマってたし良かったのだけど。小松菜奈のジト目や意外とコロコロ表情が変わる所がそのままだったし、磯村勇斗の冷めた遊び慣れイケメンもハマってた。
ただ、大泉洋というキャスティングだけは結局納得行かなかった。演技自体は悪くないと思うけど、原作はもうちょっと不器用だけど真面目優しいおじさんであって、こんな面白おじさんではなかったと思うんだ…。

あとちょっとおじさんイジりが過剰かな?あそこまで言われる筋合いはないと思うしここまで行くと単なるおじさんに対する偏見になってると思う。いちいちセリフで表さなくても…と思う部分もあり。
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