ちゃか

恋は雨上がりのようにのちゃかのレビュー・感想・評価

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)
4.0
「諦めた夢を追いかけるきっかけになる作品」

本作は、Amazonの評価4.6のかなりの好評な作品で、「大泉洋さん出てる=面白い」の方程式が際立つ笑いを交えた感動作です。
大泉洋さんといえば、毎回ドラマや映画等でボケキャラというか、なんか抜けてる面白い人みたいなイメージがありますが、本作ではそのイメージがしっかりと表現されています。
全体的にクスッとくるような笑いのポイントが多数あり、そんな中でもしっかりうるっとくる場面も作っていて「ちょうど良い」って言葉が非常に似合う一作です。ただ、少しもったいないなと思ったのは、感動的なシーンでうるうると涙がこみ上げてきて涙が出そうになるタイミングで、ギャグを差し込んでくるので、その緩急によるギャグとしての面白さは際立つのですが、人によっては「いや、そこはそのまま泣かせてよ」ってなるような不完全燃焼感が出てるところがちょっと残念でした。

また、不完全燃焼感は、上記だけではなく、ラストのクライマックスが尺的な問題なのかわかりませんが、ハッピーエンド的な部分が完全に抜け落ちていて、「そこは削っちゃダメでしょ」ってなっちゃいます。具体的に言うと、主人公とヒロインがそれぞれやりたいことに向かって突き進んでいこうってなって、その突き進んだ後のシーンがありません。せめてエンドロール後にでも入れてほしかったなって思いました。

少し残念なポイントはありますが、とはいえ、本作は、タイトルの意味がきちんと説明されていて、実際に天候or雨上がりに関するセリフやストーリーがしっかりと組み込まれていて、「そういうことなのね」って理解できるので、そこは良かったなって思いました。
あと、ツンデレキャラが小松菜奈さんに非常にマッチしていて、人選面はかなり素晴らしいなと思いました。

今、一度は諦めたけどやりたいなって思ってることがある人、夢を諦めきれない人、そんな人に見てほしい映画です!
きっと、「自分ももう一回挑戦してみようかな」って思えるきっかけになるはずです!
ちゃか

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