「寝れない夜にオススメの作品」
前々から数人の友人に勧められていて、「とても良かった」という声が結構あったので気になって本作を鑑賞しました。
結論としては、「とても良かった」です！！
その理由を細かく説明していきます。
まず、「死を直前に迎える人が透けて見える」という主人公の特殊能力の設定が面白いです。こんな発想、僕だったら中々思いつかない気がしますし、さらにそのSF感を恋愛に上手く落とし込めてます。というのも、その、、透ける演出とかの不自然さがあまりないんですよね。全身が透けて見えるとかではなく、例えば手だけが透けてたりとか頭だけが透けてたりとかで、、基本的には人間の一部分のみを透けさせています。目が悪い僕には、「あれ？これ？透けてる？透けてない？」って毎回目を凝らして観てしまうぐらいですwそんなこと言うと、眼鏡かけろって話なんですけどねwwまぁそれは置いといて、とにかく他ジャンルを上手く掛け合わせることができてるなぁーって印象がありました。
ただ、上記のように設定自体は面白いのですが、少しマイナスポイントもありました。
それは、「展開の作り方の緩急の無さ」です。本作は、序盤、中盤あたりまでは、特にこれといった驚くような展開がなく、結構まったりと同じ雰囲気のシーンがダラダラと続きます。まぁ、しっとりとした恋愛映画なので仕方ないとは思いますが、若干退屈に感じてしまうぐらいテンポ感が微妙なのでもう少し何かしらの見飽きない展開の作りが欲しかったなぁって思いました。
しかし、その微妙さを覆してくるかのように、本作は終盤あたりの盛り上げ方が半端なく面白いです！
正直、中盤ぐらいまではボーーーっと内容を把握する感覚で観てたのですが、終盤あたりで、「え？！」「マジか！？」「そういうことだったのか！？」という感情がマシンガンのように連発していきます。しかも、その中盤までなんとなーく見ていたシーンが、その終盤でめちゃくちゃ意味を見い出してくるんですよね。要は、あの時のこのシーンやあの発言、あの行動、あの表情は、こういうことだったのか！今やっと理解したぞ！ってなるってことです！いやー、マジであの時の見せ方に騙されてたわーってなるぐらいに、隠された裏設定が最後に紹介されるんですよね。これにはもう驚きを隠せませんでした。
しかも、そんな面白さもありながら、終盤はめちゃくちゃ号泣できます。マジで。久しぶりにめっちゃ驚きながら泣かされました。本作は終盤で、二つの感情が同時に来ますw
といった感じで、本作は、全体的に見ると、終盤に面白さが詰まってる感じなので、ぜひ途中で止めることなくしっかりと最後まで見てほしい作品ですね。普通に面白かったです。
本作は、寝れない夜にオススメの一作となりました。
