予想より面白かった。
特に母親がゲティ爺さんに何とか金を出させようと頑張る所。 この母親役を演じたミシェルウィリアムズが好演。 まぁ、冷静に考えたら自分の子の身代金を全額爺さんに出させようとしているのも何だかおかしな話だが、親としては必死だからね。なりふり構わないよね。
誘拐され酷い目に合うポールだが、相当なトラウマになったんだろう。 当たり前だが・・・ しかも大金持ちの爺ちゃんは身代金値切ってるし。 自分の存在価値に疑問を感じただろう。 映画では描かれていないが、 結局この子はその後、麻薬中毒になってしまったそうだ。 可愛そうに・・・
そしてゲティ爺さんのケチケチぶりには笑わされた。 客用の公衆電話って、凄いよね。 身代金を利用して節税しようとしてるし。 コメディかって感じだけど実話ですもんね。
でもこの爺さん、相当なビジネスセンスの持ち主なのでしょう。 ここ迄なるのに色々と裏切られたり騙されたりしたんじゃないかな。 だから美術品に傾倒していったんじゃないかと。 人なんか信じられないと。 まぁ、金はあってもちょっと寂しいかな。 ただ、この人のここまでになった人生には興味がある。
いずれにしても、色々な人からの視点で見れる面白い映画だなって思った。
