ジョジー

ゲティ家の身代金のジョジーのレビュー・感想・評価

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)
3.9
1973年に起きた大富豪の孫の誘拐事件を基に、リドリー・スコット監督が映画化したクライムサスペンス。
何故、大富豪ジャン・ポール・ゲティは可愛がっている孫のために身代金の支払いを拒んだのか… 犯人の言いなりというのもどうかとは思うけれど、命には代えられないでしょう? 彼の資産を考えると身代金は微々たるものなのに。
誘拐事件が起こる以前の家族の関係など、回想シーンも交えながら描かれているので、登場人物の人となり等、こんな私にもとても分かりやすかったです。
何といっても、ゲティ氏のお金に対する執着がすごい! 一代で富を築いた人ってそうなのかなぁ。お金あるのに、そんなところケチってしまうのかと唖然としたり、思わぬところに大枚を叩いてしまうところに驚いたり。大富豪ともなると、凡人には到底理解し難いところはあって当然なんだけど、それにしてもね…。
相反する存在である母ゲイル。息子を救うために奔走するけれど、愛の力だけではどうにもならず…。義父が大富豪だから息子が誘拐されたといっても過言ではないのに、何とかしてあげてって思うのは身勝手なのかな?! 
ゲイルは誘拐犯と交渉する前に、義父という更なる強敵が現れてしまったという感じ。ゲティ氏が事件解決のために雇ったチェイスを頼りに、二人三脚で奔走します。
この誘拐事件のこと何も知らずに鑑賞したので、途中のグロいシーンに思わず目を伏せてしまいました…。それと同時に、いったい顛末はどうなるのかと、はらはらしながらサスペンスを堪能できました。
キャストは豪華だけど、映画としての期待値は低めだったので、意外と楽しめましたよ。面白かったです。
クリストファー・プラマー、偏屈な大富豪の役を演じきってて、さすがというしかないです。ミシェル・ウィリアムズからは母親の貫禄が滲み出てました。子を思う親の気持ち…表情がいいんですよね。マーク・ウォルバーグも安定の演技でしたし、個人的には誘拐犯のひとりを演じたロマン・デュリスが良かった! 悪役だけど人間味がある役を上手く演じてたんじゃないかな。