ベビーパウダー山崎

ゲティ家の身代金のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)
2.5
寄り添いたくなる人物が一人も出てこない誘拐劇、大見得きってドラマとして割り切るか、徹底的に冷めた視点で突き放すかしかないとは思うが、どちらにもフラフラしていて、所々で見え隠れする甘え(共感さを求める演出)が「映画」を弱くしている。倫理観や道徳観を越えた存在としてのクリストファー・プラマー、もっと厳しく、かけ離れた人物として描いてほしかった。どこから連れてきたのかよく分からない医者が誘拐してきた子供の耳を「仕事」として切り取るくだりだけ良かった。