キノの旅の30分程度の短編。キノとエルメスが立ち寄った町は、もの凄い清潔でドームに隔離され管理されている。いきなりデストピア感が凄い。そのドームの周りでは開拓民と呼ばれる者達が住んでいる。ドームの中の住人は病気故に外に出れないが、外に出れる者達は健康故に“エリート”として扱われる。
その町に何となく違和感があったキノだが、病院で闘病中の少女のは無し相手となる。少女には開拓民の友達が居るが会えていない。
キノは少女の願いにより開拓民の少年に会いに行くが、実は…という展開。
まぁ、この病気というのが、町そのものが病的だという事だろう。絵に描いたようなデストピアだもんな。管理社会の不自然さを描いたシンプルな物語。