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工作 黒金星と呼ばれた男のhのネタバレレビュー・内容・結末

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

偽のロレックスとネクタイピンを見せ合う黒金星とリ所長。隔てられた国、その歴史の背後に存在した二人の男は、かつて疑い牽制し合った敵同士だった。冒頭、北への潜入で死んでいったスパイを見せられる。言葉や目線の挙動ひとつが命取りとなる上、諜報の目的は北の核開発の証拠を入手するという無謀さ。その緊迫する工作状況の中、黒金星は事業家に扮してリ所長との距離を縮めていく。二人は延々疑い合いながらも(偽の骨董品を査定に出してきたり)心を通わせていく展開となるのだけれど、王墓探しの一件が印象的だった。黒金星と北幹部の会話をバッジに仕込んだ盗聴器で聴いているリ所長。幹部の裏切りに落胆しながらも、黒金星の返答を祈るように聴いている。そして、知らぬ存ぜぬで切り抜ける黒金星の声を聴いて安堵する姿、そんなリ所長の表情のない、けれど暖かい人間味が二人の心を近づけ、黒金星のブレない強さが立場を超えて共闘する意志の芽生えを加速させる。北と南、国が隔てた二人の再会はありえないほど尊く、、涙なしには見られなかった

自白剤をもられた黒金星がチョン課長に銃を突きつけられるシーンは、服毒自殺の選択があることで緊張感が増した
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