このレビューはネタバレを含みます
三部作でのリブートが制作されると発表された「ストレンジャーズ／戦慄の訪問者」の続編。
せっかく「戦慄の訪問者」でつくり上げた独特な世界観や空気感を湛えたスリラーを、ただの凡庸でフツーなホラーに成り下がらせた残念感。
叔父の経営するトレーラーハウスへ宿泊に行く不仲な親子という設定は、「戦慄の訪問者」でのプロポーズ失敗カップルと同じで、不和で不穏な下地がすでにあり、そんな状況の中、「タマラはいますか？」と知らない女性が来訪という流れも同じく。
でも、お面を被った三人組がなかなか殺さないとか、気配を漂わせつつも被害者たちと対峙せずに、幽霊のようにスッと姿をくらますというあの不気味さは一切なし。お面隊がすぐにハッキリと姿を現して対峙するわ母親を殺しちゃうわで、「戦慄の訪問者」のような不快感を増長しながら繋いでいくあの侘び寂びはまったくなし。お面を取られて顔を出しちゃってるしね。
兄役は「トップガン マーヴェリック」でトム・クルーズの生徒のボブ役をやってたルイス・ブルマンなんですね。
野球をやらせてもらえなかった、バットさえ握らせてもらえなかったという妹のエピソードが、バットを振って覆面男を打ちのめすラストへの伏線になってたことはニヤッとしました。
