風来坊

スカイスクレイパーの風来坊のレビュー・感想・評価

スカイスクレイパー(2018年製作の映画)
4.0
公開当時から「ダイハード」「タワーリングインフェルノ」に酷似していてオリジナリティーの欠片もないと酷評されていました。確かに観てみるとその2つの良いとこ取りみたいな感じはしました。最新鋭の高層ビルはなかなか良い設定でしたし、オリジナリティーの欠片もないはちょっと言い過ぎですかね。

ネーブ・キャンベルさん久しぶりに大作映画で見た気がします。「スクリーム」世代としてはまだまだご健在で嬉しいところ。
悪役の女性は良い味出していましたが、極悪非道な女の扱いがあれだけなのは納得出来ません…。あんなビッチは相応のエグい最期がないと…。
バイロン・マンさんも最近では珍しい役柄でこの人は良い人役の方が合っていると思っているので嬉しかった。

折角、無敵のロック様を義足設定にしてハンデを与えているのに、結構自由に動けてしまっていて設定を活かしきれていませんし、これであるなら義足設定は要らなかったのではと思ってしまいます…。
ネット検索のシーンでGoogleではなく百度を使ったのは中国が舞台という事でなかなか芸が細かいなと思いました。でもアメリカ映画なのにこの中華臭はやっぱり気になってしまう…。

やっぱりロック様だから安心してしまうというかあまりハラハラはしないのですが、高層でのアクションシーンは迫力がありました。
クライマックスも「燃えよドラゴン」かという感じでしたが、伏線が活きていて楽しかったです。

いくらハイテクビルでもあんな長いこと炎上していたら鉄骨が熱でやられないか?とかツッコミどころは豊富ですし、展開も力業が多く粗のある作品です。しかし、前半の伏線が窮地を切り抜けるポイントになっていたりと構成は面白く、ロック様のいつもの超人父ちゃんぶりも堪能出来ますのでアクション映画としてなかなか楽しめた作品でした。

まとめの一言
「粘着テープ」
風来坊

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