ジャパンプレミア(Filmarks枠)にて一足早く鑑賞。
レッドカーペットの様子は最後に。まずは映画のレビューから!
(長くなってしまいましたがお付き合いくださいm(_ _)m)
◆◆◆
100エーカーの森で、プーと「100歳になってもきみのことは絶対に忘れない」と約束した少年、クリストファー・ロビン。
それから時は経ち、クリストファー・ロビンは働く大人に。そんなある時、あの森にいたプーは、大人になったクリストファーの前に現れます。
ディズニーアニメ『くまのプーさん』実写化と聞いた時はどんな話になるのか全く想像つかず。アニメは観ていたので、ぬいぐるみがどんな風に動いて、どんなストーリーになるのか楽しみにしていました。
お馴染みのプー、ティガー、ピグレット、イーヨー。カンガとルーにラビット、オウル。あの仲間達は変わらず。けれど時を経て様々な経験をして、心も体も大人になって変わってしまったクリストファー・ロビン。
あの頃の「何もしないをする」ことが彼らの今日だった日から、少しずつ、昔を思い出すクリストファー。あの森が、川が、友達が、忘れていた大切なものを思い出させてくれます。
登場するクリストファー・ロビンの「友達」は、あくまで「ぬいぐるみ」。
質感や色合い、使い古した感がリアルな毛玉で表現されています。ピグレットのマフラー、ルーの耳の崩れ具合が特に好き。
主演はユアン・マクレガー。クリストファー・ロビンの妻役に『キャプテン・アメリカ』のヘイリー・アトウェル、クリストファーの上司役に『SHERLOCK』のマーク・ゲイティス。
存在感のあるキャラクターが脇を固め、更にユアン・マクレガーのお芝居。凝り固まったクリストファー・ロビンの心と頭、プー達と再会することで段々と見えてくる優しさが、まるで毛糸のセーターをほどくような印象。
クリストファー・ロビンのお話だけど、脇を飾る家族の物語、特にクリストファーと娘の物語、あたたかいだけではなくてどちらの視点で観るかで感じ方が変わりそう。私は父親が仕事でほとんど家にいなかったので、娘の視点で観たり、社会人として今しか見ていない自分をクリストファー視点で振り返ったりしていました。
大人になると何もかもが早回しになってしまって、あの森での時間は遥か彼方に行ってしまうんですね。たまに、ふと立ち止まって「何もしない」をするのもいいかもしれない。そうしたら早回しで見過ごしていた何かが見えたりするのかな。
このお話は、家族だったり友達だったりの話でもあるけど、それ以上に自分自身の過去を思い返す為の『反芻』の映画だと思いました。
人によるかと思いますが、私はぼろぼろ泣いてしまったのでハンカチを持参の上鑑賞するのをオススメします。
◆◆◆
ここからはジャパンプレミアの様子を!
今回、Filmarksの試写会に応募して当選、参加させていただきました。(@品川プリンスホテル ステラボール)
報道陣に加え、他の応募枠からの参加者もいたようで、会場には250名ほどいたよう。
ユアン・マクレガー、初来日とのことでしたが間近で見るとやはりそのオーラ、さすがでした。
運良くレッドカーペットが目の前で、ユアンも目の前まで来てくれて、素晴らしい時間を過ごせました。カメラ越しに見るのが勿体なくてあまり写真は撮れなかったんですが、約1時間、ファンサービスや報道陣の取材に丁寧に答えてくださいました。改めて素晴らしい俳優だと認識。
ファンサービス後は吹き替えキャストの堺雅人さんも登場し、作品や子どもの頃の夢についてなど語ってくださいました。
「特に普段作品について見所は話さないけれど、是非映画に浸ってほしい」というユアンの言葉、この映画だからこそ響くものがあるな、と。
台風で大変な中の来日でしたが、日本を堪能してもらえたらな、と思いました。
ステージ上でもユアンの人柄溢れておりました。益々好きになった俳優さんです。
『プーと大人になった僕』私にとって特別な映画になった日でした。