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プーと大人になった僕のShinMakitaのレビュー・感想・評価

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)
1.5
1940年代末のロンドン。終戦後、とある企業に就職し、鞄販売部門の管理職となったクリストファー・ロビンは、経営者から難題を押し付けられる。鞄の売れ行きが低調の今、早急に経費削減案をまとめないと部門のリストラを断行すると言われてしまったのだ。そこで何とか週末休暇中に案を練らねばならなくないのだが、おかげで愛娘マデリンとのサセックス旅行を諦めなくてはならなくなる。一人家に篭り書類と格闘しようとした時に、幼少期にお別れしたクマのぬいぐるみ「プー」が現れて…


「プーと大人になった僕」。観ました。


以下、オツムは小さいがネタバレは広い。


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子供の頃の純粋さを忘れ、仕事に埋没して人生を見失っていたクリストファーが、40年近く変わらないプーの生活に触れて、新しい生き方を見出すと。まあ予告編だけ見ればまる解りの映画なんですが…

きっちりオトナ向けに作っている姿勢が良いですよね。監督がマーク・フォースターってのがいいですよ。オトナ向けの職人ですから。単なるアクションではなく、硬派路線の活劇に挑戦した「慰めの報酬」や「マシンガンプリーチャー」なんかも演出は良かったし、ディズニーキャラが出てくる映画も上手くモノにするだろうとは思ってましたが、やはりその通りでした。前半、大人パートのクリストファー描写がえらくシリアスで、暗い顔のユアンたんのアップがまぁ多い。ディズニー、またまた挑戦してきているなと思いましたよ。大人向け作品はこれまで幾つも作ってきているディズニーですが、40代オッサン向けっていうニッチなターゲットを設定した作品は過去に無いのでは?純粋さをたたえつつもシリアスがこなせるユアンたんを主役にしたのは大正解。舞台がアメリカならトム・ハンクスでもいいかもね。

ただ、メッセージが明快ゆえに話は単調で着地も単純。スラップスティックな魅力に溢れるパディントンと比べたら、さほどプーは可愛くはない(笑)
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