ダイセロス森本

プーと大人になった僕のダイセロス森本のレビュー・感想・評価

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)
4.7
最初は本当に失敗するだろうと不安しかなかった。でもそんなの、始まった瞬間になくなった。
little brain から big big big heartになるまで、クリストファーロビンがもう一度生まれ変わるまでの物語がこんなに美しく出来上がるなんて思わなかった。

プーがクリストファーロビンを認める力、変わらずに待っていてくれる力ってすごいな、毎回しっかりフルネームで呼ぶのおもしろいな、、。

プーは変わらない。何もしないを毎日している。でも何もしないのに、いつも楽しんでいる。人間は大人になり、周りを忘れる。家族でさえ忘れて「しなければいけないこと」と思いこんだことを熱心にやり始める。
どっちがいいのか、そんなのは人による。

でも家族の言葉も思い出したい。妻が言った、「未来の為に仕事するの?今はあなたの目の前にある、その未来は週末にあるのに、それをあなたは潰すの?ハロー、私はあなたの妻よ」

「週末」をどう使うか、仕事に没頭して家族を忘れるか、仕事を忘れて家族と時間を過ごすか。

正解はない。ぶっちゃけ、正解は本当にない。だからこの映画で何も感じない人もいれば、おかしいという人もいる。むちゃくちゃ感動する人もいるし、そもそもプーたちは実在しないから、全く共感できないなんて人だっている。
だけどそれが悪いことじゃない。この映画は仕事をするなとは言ってない。だらけろとも言ってない。「ただ見えていないだろうけど、あなたのまわりにはこんなに素敵なものがある」、と伝えてくれているだけ。

何度かウルウルしちゃった~。
本当に仕事なんてしないで映画ばっか見て好きなもの食ってるけど、なーんかホントに、こういう人のほうが多いんだよなあ日本、週末パパいないとかママいないでこんなに家族で喧嘩したり寂しくなったりするレベルを超えちゃってるよなあ日本と思いながら見てたわ。

世間がどういう人間を求めてるのかの前に、自分がどういう人間なのかを知るべきだよなあ~あ~仕事したくねえ
って思いました!

上手。やっぱ好き