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プーと大人になった僕のものネタバレレビュー・内容・結末

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

プーさんがかわいい。
大きな喜怒哀楽を示さず、常に飄々としている。マイペース。でもすごく素直で、クリストファーの言う通り心が広い。いつかどこかに消えていってしまうようなそんな存在では無くて、いつもどこかで待ってくれている。こういうのが友達なんだなー。

ストーリー全体の流れは非常に駆け足であったし、家族との云々も全て浅い蛇足の連続に思えてしまった。予定調和という感じ。

しかし、プーさんの言葉一つ一つがすごくずっしりと心に響いてくる。働くようになり、歳をとればとるほどプーさんの言葉はより心に響くんだろうなと思う。子供の頃は当たり前に出来ていたはずがするのに、今は全く出来なくなってしまったことって実は沢山ある。考えられなくなってしまったことも沢山ある。歳をとるにつれて、大人と子供の違いはそういうところだったんだなと実感する機会が増えてきて、だからこそ子供の頃に大切にしていたこと、根源のようなものに立ち戻る機会を大切にしたいと思う。プーさんはその機会を与えてくれる存在。でもそんなプーさんは、本作品の中では一番位に視覚的にくたびれた感じで描かれていて、なんだか複雑な気持ちになってしまった。

プーさんの原作を見た人たちが本作品を見てより想いを強くするというよりは、本作品につられるミーハー達にプーさんの原作の価値を訴えているような、原作を読むきっかけを与える狙いが強いような感じがしてしまった。Disneyはやり手。
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