あでゆ

プーと大人になった僕のあでゆのレビュー・感想・評価

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)
2.9
成長してロンドンで多忙な生活を送るクリストファー・ロビンは、妻子と故郷で過ごすはずだった週末まで仕事でつぶれてしまう。そんなとき、少年時代の親友プーが彼の前に現れ、一緒に森の仲間たちを捜してほしいとロビンに頼む。思い出の“100エーカーの森”を訪ねたロビンは、プーやティガーらとの再会を喜ぶ。

一応子供も楽しめる大人向けの映画というつもりなのだろうが、完成度が至らなさすぎてそうとは見ることができなかった一本。

まずそもそも、予告や序盤の段階から予測できる展開以上のことがラストまで何もない。
確かにラストの発想自体は思いつかなかったし見事だが、その内容はともかくとしてプーのあの言葉が仕事の問題も解決してしまうのだろうということは明らかだ。
それに今回はたまたまそれでうまく言ったというだけで、仕事においてもこれからも何もしなくていいのかというと全くそうではない。

メッセージ自体に現実味と説得力が無さすぎるのでその時点で割とどうでもいいのだけど、さらにプーさんのアイデンティティと言ってもいい「妄想に過ぎない」という 設定が特に意味もなく無視されてしまっているのは悲しい。
大人になったクリストファーは何かきっかけがあるまではプーさんを感じ取れない筈だし、100歩譲って娘が共有できたとしても、なんで関係ない街のおじさんとか、最初の段階で信じてもいなかった嫁も動いてるのがわかるのだろうか。
平たく言えば童心の象徴だったはずのプーたちが雑に妖精になってしまっていて、その点も残念だった。

プーさん達のグラフィックやダウナーな雰囲気は良かった。
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