MayumiM

ミッシングのMayumiMのレビュー・感想・評価

ミッシング(1982年製作の映画)
3.8
1973年にチリで起きた軍事クーデターによりチャールズ・ホーマンが行方不明になった。父親であるエドは、現地にいるチャールズの妻ベスと一緒に息子を捜索するが、頼みの綱のアメリカ政府がクーデターに関わっているのではないか……という疑いを持ち始める。
実業家である父親が自称小説家である息子を理解できず、そしてその妻をも快く思わないという親子の軋轢があり、それが事件を追うにしたがって息子の真の姿を理解していくという過程が秀逸。現実に起こった失踪事件をモトにして描かれているために多少回りくどかったりするものの、ジャック・レモンの頑固オヤジぶりとシシー・スペイセクの新世代感が社会風刺としての興味を掻き立ててくれていた。

それにしても……最近まで人柱が普通だったって、凄い世界だなァ (苦笑)。
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