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ある少年の告白のmkのレビュー・感想・評価

ある少年の告白(2018年製作の映画)
3.7
原理主義の恐ろしさと、これが実話であることの恐ろしさ。しかし、宗教による異性愛主義の言説が描かれている映画を観ると、なぜ日本は宗教国でもないのに、同性愛に関して非科学的で間違った情報が蔓延しているのかが不思議だ。(と思っていたら、日本においても、自民党内でLGBT差別冊子なるものが配られていて、自民党員の無知さと差別意識には、少なからず宗教が関係していることがわかった。)

映画に登場する家族は、側から見たら良い両親であるから皮肉。しかし、主人公の家族内といい、施設内といい、強い家父長制で支配されていて、それもすごく嫌だなと思っていたら、後半で家父長制に対する指摘が母親によってしっかりされてたから良かった。にしても、息子を矯正施設にぶち込んだわりに、わりと良い母親扱いされてて、ちょっと都合良すぎないか?とは思ったけれど。
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