ゆしを

ある少年の告白のゆしをのネタバレレビュー・内容・結末

ある少年の告白(2018年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

理解が滞っていない時代でジェイクが自分は変わらなくて良いって考えを持てたのがすごい。

自分の外の世界も家族ですら理解をしてくれない感情を持ったら自分がどうなってしまうのかなんて想像がつかない。

そもそも自分は無神論者で性的嗜好もストレートで生まれているから理解出来るのかと言われたら難しいかもしれないけど単純に性的欲求を押し殺して生きていくなんて考えられない。
自分のいかなる分野においても1番の原動力にはなっているはず。
1つの喜びが減るのでなくいかなる事にも影響すると思う。
それを利用も出来ずかつ満たすことも出来ないで病気のような扱いをされたら壊れてしまうだろう。

この映画を観ると全てのことに疑問を持って接するぐらいがちょうどいいんじゃないかと思ってしまう。
そして最悪なことにこの映画は実話を基に作られた映画。

なにせこれは一方的な無神論者の考え方だし全く宗教に関しては詳しくはない。
けどいるかどうかも定かではない神の存在に縋って聖書という例に極限まで沿ってそこに載らない状況に困ったら自分の力でどうにかするのでなくまず神に助けを乞うなんてどうかしてる。
人間として生きることを放棄し楽に生きている気もする。
観た後はそう思ってしまった。

それが一般的な考えとして馴染んでいるなんてこちらから見ればカルトとなんら変わりがない。
そもそも定かではない存在の実態を自分の五感で感じられないのに信じている時点で怪しいとか少しおかしいとかっていうマイナスの感情を持ってしまう。

したがって自分の血を分けた子供が困難に陥っているのに神に助けを乞うなんて行為は全く意味を成してない。
事実から目をそらし逃げているだけだ。
両親からしたらその扱いを受けてなお彼らを許し機会を与えるなんてジェイクこそ彼らが求めているそれに値するだろう。
ゆしを

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