たく

ある少年の告白のたくのレビュー・感想・評価

ある少年の告白(2018年製作の映画)
3.5
キリスト教の牧師の息子が自己の同性愛的傾向を知り、それを矯正するためにインチキセラピーに通わされる実話が基になってて、大昔の時代ではなく現代の話というのがびっくりした。具体的にいつの時代っていう説明は出てこないけど、スマホ使ってるので明らかに最近のことだよね。調べると全米のうち34の州でまだこの手のセラピーが合法なんだって。
近年LGBTモノがほんと増えたけど、それだけまだまだ差別や偏見が残ってるってことだよね。

最初は両親ともゲイを病気だと本気で信じてセラピーに期待し続けるんだけど、セラピーのひどい実態を知った母の愛が突破口となり、最後にはジャレッドが父親の偏見に打ち克っていくという展開にグっと来た。
監督は本編でセラピストを演じてるジョン・エガートン(エジャトン)で、「ウォーリアー」良かったな。

原題が”Boy Erased”で、「消された少年」っていう直接的な表現にドキっとさせられる。
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