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ある少年の告白のNeNeのレビュー・感想・評価

ある少年の告白(2018年製作の映画)
4.5
神父さんの息子がゲイの話。

ジョエル・エドガートン監督の作品ってこと意外はなんの情報も入れずに観始めました。重くて胸糞悪いんだろーなーって。

とにかく大人たちが『神』を引き合いに意地でも息子のことを認めない。まずそこに、なんで今更こんなお話を作るのか?って疑問が。LGBT運動や婚約を認められたり、海外ではもうあたりまえに理解があるものと思っていたから。最後まで見て鳥肌。わたしは理解してるようで何もわかって無かった。
宗教があるために「罪」とされ、たくさんの人が苦しみ、傷付き、自死した方も…。
信仰があることは時にこんなにも辛い思いをしなきゃならないんだな。でも日本でも信仰が無いからと言って人に寛容ではないどころかLGBTに関してはほぼ見てみないフリしてない?!美化したり萌みたいに扱ってばかり。

ラストの父との衝突がすごく良かった。どちらもストレートに気持ちをぶつけていて。理解できなくとも、分断はいけない。

というか!なにこのテンションの上がるキャスト陣!!!
マンチェスターバイザシーの子?!ドラン!?トロイシヴァン!?フリー出てる!?矯正施設の子達はみんな儚げで人選がすばらしい〜。でもいちばん胡散臭くてムカついたんはやっぱり監督の演じた教官だね。さすが。
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