イギリス人ボクサーであるビリーはタイで麻薬に手を出し、闇社会で行われるボクシングの試合に参加し麻薬の資金を稼いでいた。
ある日、タイの警察官達に踏み込まれ逮捕されてしまう。
そしてタイで最も悪名高いチェンマイの刑務所に収監されてしまう。
ビリー・ムーアの自伝小説を映画化。
物凄く、劣悪な刑務所内。
汗臭く、むせる様な空気感が伝わる。
囚人のほとんどが頭から足先まで刺青を入れた者たち。
そんな中で刺青の無い白い肌のビリーがとても目立つ。
それがとても恐怖を感じる。
汚職、レイプ、暴力、殺人、麻薬という地獄の様な所。
ビリーは全くタイ語が分からない。
おそらく麻薬で捕まったんだろう。
何も説明はない。
そして刑務所内はタイ語が飛び交う。
字幕は全くない。
こんな所で空気を読みながら生きていかなくてはならない、、、恐ろしすぎる。
かなり過酷である。
そんなビリーを刑務所でのムエタイクラブが救ってくれる。
ムエタイに打ち込むビリー。
自分を立ち直らせようとする姿に未来を感じた。
肉体改造をし、ビリー役に挑んだジョー・コールが素晴らしい。
タイ人の囚人達は元囚人たちだそう。
どうりでリアルな迫力があった。
ジャン=ステファーヌ・ソベール監督作品