暁に祈れの作品情報・感想・評価

「暁に祈れ」に投稿された感想・評価

あきら

あきらの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

なんつー劣悪……言葉がない……
簡易ベッドすらないあんな雑魚寝……
しかも不潔。タイだから暑いんだろうし、悪臭も相当なものなんでしょうよ。
輪姦されて自殺した子が悲しすぎるけど、よくあること加減……
どいつもこいつも刺青えげつないし、言葉もわかんないあんな中で白人なんて目立つ容姿でよくぞ生き延びたよ……

というか!だんだん順応して、しまいには楽しめるようになってんのね?しかも恋までするとか!
元々ボクサーだったっていうポテンシャルはあれど、人間の適応能力ってすごいわ……
いや彼自身の生きぬく意欲なのか。

ヤク中で明日も見えない間はひたすら暗かった画面が、目に意思が入り始めた途端に明るくなる演出、メッセージが明確なのが良いと思います。

なぜタイでボクサーやってたのかとか、父との関係とか不明なとこもあるし、あと体の具合どういうこと?
結局エイズでないのだよね?けどあの環境で生きてそれは、いろんな意味で奇跡。

理解しきれない細部はあったけど、とにかく息もできないほどの画面の圧に押し切られた。
薬のために憎んでもいない人を殺しかける自分への絶望があって、間違えながらでも人間を取り戻してゆく熱さとか。
背中に刺青を彫る場面のただごとではない美しさとか。
画面から投げかけられる〝質量〟が近年稀に見るほど重厚。
なんかすごいもの見た……って。


そうは言っても、ヘロインだめぜったい。

2019/01/17
ヒューマントラストシネマ有楽町にて鑑賞

ヤク中のボクサーがタイで捕まって色々あってムエタイに出会い試合をする話

なんだけど

実際の刑務所に実際の囚人?てな具合プラス、ほぼほぼ全編手持ちのドキュメンタリータッチに撮ってるもんだから途中何が起きてるか分からなくても雰囲気でオッケー!みたいなところあるけれど主人公には共感出来ないし片っ端からおっかない奴ばかりだしすごい映画でした

試合のシーンはロッキーシリーズみたいに誰がいつどう殴ってどう倒して、みたいな分かりやすく撮らずに

とにかく寄り!寄り!で

ある意味ヒットポイントをごまかしつつ臨場感あるシーンになってました

やっぱり、ドラッグは良くないよね!
tzremk

tzremkの感想・評価

3.0
全くもって刑に服している感が無いのだが、タイの刑務所はあれがデフォルトなのか?
映画自体も思てたんと、全然違う…。

このレビューはネタバレを含みます

尻だけは守りたい。
コーチのおっちゃんがカッコいい。
登場人物が全員男。

ドラマチックな場面で、ほわ~んという音楽でスローモーションになる演出はもう飽きた。
まりこ

まりこの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2019/01/16 有楽町ヒューマントラスト

・ビリーが刑務所にぶち込まれてからの、えーマジかよ…って絶句しちゃう刑務所描写がとにかくヤバくて、この時点でもう観てよかったー!と思った。アナルレイプシーンに衝撃…。終盤の『エイズになりたいか?』も、史上屈指の嫌すぎる脅し方ですごかった。

・これでもか!ってほど画面に刺青溢れてて圧倒された。本物の前科者使ってるだけあって威圧感半端ない!

・もうやんないで!クスリやんないでくれ!!と半ば祈るように観てたけどやはりまたクスリに逃げちゃうビリーが辛かった…

・水バシャバシャとか、枕投げとか、微笑ましいシーンもあって◎

・病院からの脱走シーンは流石に実話じゃないよね?!と思ってたら、パンフレットでここも実話だと確認してびっくり。

・父親役を演じる本人が出演する最後のシーンはもう…。すごい映画だな…。こういう魔法みたいなことを起こせるのが映画の醍醐味だよな…とめちゃくちゃ感動した。

2019-3
主人公は人間というかタイの刑務所だと思う。それくらい刑務所の凄惨な状況が目に焼きつく作品。

自伝をベースにしてるということでストーリー展開が淡々としてるのが個人的に好みだった。他の刑務所と対外試合を組むならもっと他の受刑者に応援されても良さそうだけど全然そんなことはなく、むしろ命を狙われる始末。

ムエタイのファイトシーンも手持ち撮影が酔いそうな感じではあったけど、主観としての演出の意図がしっかり機能していたので個人的には高評価!

一番好きなシーンはタトゥーだらけの男たちに囲まれながらタトゥーを掘るところ。この映画におけるタトゥーの意味が大きく変化した瞬間の映像はとても美しかった。
白の人

白の人の感想・評価

3.6
なかなか面白かった。
ボクシングのシーンもハラハラしたし、麻薬の感じもよかった。
地獄行脚傑作映画、最近多くて最高!
ボーダーラインソルジャーズデイ、ヘレディタリー、若おかみは小学生などなど。
(若おかみのクライマックス、あれ地獄以外の何者でもないでしょうが!)
この映画も、見事にその枠において最高過ぎる地獄を見せてくれます。

ヤク中で禁断症状に苦しみながら、
ほぼ全裸でタトゥーだらけの言葉の通じない男達と豚小屋のような刑務所に放り込まれるだけでも死んだほうがマシなのに、
更にとんでもない地獄は続きます、、、。
一人称的なカメラワークが、観ているこちらにも圧迫感や匂いすらしてきそうな感覚を催させるのが効果的です。

ひと通り地獄巡りが終わりこちらも心底グッタリしているといきなり映画は違った側面を見せてきます。
何十人も詰め込まれている牢獄のボス的存在が、実はちゃんとまとめ役をしているいい人(あくまで比較的に)って分かったりね(それまで一切字幕を排しているのに、少しづつ空気を読めるようになり状況になんとか立ち回れるようになると字幕が出る演出も上手い!)


ボクにも、愉快な仲間達が出来ました👍
可愛い彼女(レディボーイだけどね😉)
と恋もしました。
スポーツにもまた打ち込み始めたんだ!
(ムショ内の、凶暴な殺人犯だらけのムエタイジムだけどね😉)

青春してます!ヤッタネ!

と気の触れた勘違いしてしまうくらいに状況は変わった気がしてきます、何となく。
地獄でも何とかやっていけそうかな、、、
と思った矢先に盛大に吐血👍
長年のヤクによりカラダはボロボロの瀕死
\\\\٩( 'ω' )و ////
もう一度吐血したら多分死ぬよ?と警告
されるも、オレにはキックボクシングしか
ないんだ!(切実な事情あり)と、
拳に魂をかけるのであった。
さあ!主人公の明日はどっちだ!

と書くと何がなんだかですが、そんな映画でしたしクソ最高でした。

出てくる大半の人が元囚人で、台詞もさり気なく事実を基にしたステキなエピソードばかりなのも楽しいですし、
これが実話を基にした映画なのも温かい気持ちになれます。
地獄ってあるんだね、、、。
120mile

120mileの感想・評価

4.4

このレビューはネタバレを含みます

主演の演技がくそ良かった。
病院〜ラストの流れででこの作品の評価が一気に上がった。
ラスト、ご本人登場で完全にメタフィクションになったと思ったんだけど、一応父親役ってことなんだな。それでも過去の自分と向き合うみたいなニュアンスはあると思うけど
gunner16

gunner16の感想・評価

3.4

このレビューはネタバレを含みます

タイでボクシングをやりながら生活費を稼ぐビリーは、麻薬所持のため警察に逮捕されてしまう。そこは地獄のような場所だった…

主要キャスト以外は元囚人、撮影場所も実際の収容所と、リアリティを追求した映画となっている。視聴者がその場にいるかのように錯覚するほど、不快感があって清潔感のない映像が続く。そのなかでタイ語の会話にあえて字幕をつけない演出が光る。視聴者は、ビリーの周りの囚人が何を言っているのかわからず、ビリーと同じ不安感と焦燥感を味わうのだ。中盤以降は物語に字幕がつくようになり、ビリーがこの地獄の環境に適応し、またタイ語を少し理解できるようになったのであろうと、ビリーの強さがうかがえるのもまた良い。

ラストには、ビリーが病院を抜け出し、先の見えない線路道で立ち尽くした後、最後はおとなしく病院に戻ってくるシーンがある。病院を抜け出したのは現実なのか、夢だったのか。なぜビリーは立ち尽くしてしまったのか。答えは見えないが、少なくとも彼は罪を償うために再びあの地獄へ戻ったのだ。彼の強さには賛辞を送りたい。

ビリーがイギリスからなぜタイに渡ってきたのか、またなぜ麻薬に手を出すようになったのかがはっきり描かれているとより物語に深みが生まれたであろうことが少し残念。
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