ハリス56号

暁に祈れのハリス56号のレビュー・感想・評価

暁に祈れ(2017年製作の映画)
2.4
地獄でどん底を味わいながらも唯一の希望を頼りに這い上がりカタルシスが漏れ出る系を期待していたが、なんだかなぁー

そもそもこの主人公、「ボクサーとしてイギリスではなんかうまく行かなかったけどタイならやっていけるだろうよ、アジア人体小さいし。まあ取り敢えずストリップ劇場で用心棒でもするか。おぉ麻薬も安いじゃないの!スパスパスパ…」それで警察に捕まったからって、そりゃそうよ。

タイの刑務所は地獄だった。でもタイの犯罪を犯した人はみんなそうなるわけで、しょうがないだろ。欧米人だからといって特別に虐げられているわけでもないし、ムエタイに打ち込むことで… って、得意な格闘技に打ち込むことで優遇までされてよかったね。

改心したかと思った矢先、良い感じになったオカマが他の囚人とイチャイチャしてからってブチ切れるなんて馬鹿かコイツ…

とにかく主人公に思い入れができず。
全て自業自得な犯罪者、不当でもないし不運でもない、タイという国で犯罪を犯した当然の結果。その後5年服役して釈放されたって?お疲れ様でした。

囚人の見事な入れ墨を堪能し、目の前でエイズ感染者から取った血液をちらつかせる秀逸な脅しに感心する映画。
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