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マッド・プロフェッサー 悪の境界線のtheocatsのレビュー・感想・評価

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ネタバレ
間抜け学生のグダグダ劇さえ利用した老教授

計画通りではなく偶然の組み合わせにより、ラストで全ては賢い老教授の願ったり叶ったりのポジティブな結果となったばかりでなく、高利貸しの借金返済に苦しんでいたちょい悪学生さえ借金と暴力から解放される望外の結果を得、さらにはまた別の学生は老教授ひき逃げという重罪からも逃れることが出来たというトリプルハッピーエンド。

いやぁーよかったよかったということらしいが、終盤までのアホな学生4人組のグダグダ三文芝居に「一体俺は何を見させられているんだ???」と頭がとろけたウニ状態になった人間にはとても受容出来ない内容。

老教授がちょい悪学生に殺しを依頼するまではいいとしても、薬とウィスキーをあれだけ飲ませた教授が翌日ピンピンしている時点で、あれで無事な訳はないだろうと最初の不信感。

次いで橋から飛び込んだ泥酔教授が少しも川に流されることなく橋のたもとに自分で泳いで上がるとか無理無理。落ちた衝撃でかなりダメージを負うはずだから。

三番目はこれまた泥酔教授を車でひき逃げ・・・。教授がその道を歩いているとか振りがないのにいきなり何なんだよっ!!と怒りさえ湧いてくる。

つまりはそれでアホな学生四人すべてが老教授の殺害に関与していないとは言えない状況を作ったことにはなるわけだが、もうどうでもいいという心境。

そして最後はカルテ取り違えによる無関係ホームレス死亡者に成りすましての保険金詐欺。しかもそれを倫理道徳性などみじんも気にせず成功譚大団円に仕上げてしまうというエンドにはただただただ呆れ返るだけ。

恐らく脚本家や監督(原作があるならその作者)らは大層な賢者なのかもしれないが、それが分からない愚かな視聴者は困惑し過ぎて怒りのあまりマイナス評価しかできないというわけだ。笑

マイナス一つ星

002011
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