球場に何度も足を運んでは嬉し涙を流し、仕事中に一球速報をチラチラ見ては胃を痛め、一喜一憂を(勝手に)共にしてきた横浜DeNAベイスターズのドキュメンタリー映画が今年も公開。
CS進出のシーンぐらいから、(自分もよく知っているはずなのに)なぜかこれが本当に起きた出来事だというのがにわかに信じられず「『タイタンズを忘れない』では…?」なんて思ってしまったほどによくできたシナリオになっている。
各試合のシーンごとに「この日はわたしこの辺で観てたなあ…」とか、「ハマスタでの日本シリーズは月がとてもキレイだったんだよ」とか、選手それぞれのエピソードに寄り添うその時々の自分に気付いたとき、『FOR REAL』とはわたし(ファン)のひとりひとりの物語でもあると知った。
時間をかけ、生活と共にあったスポーツシーズンというものはそれぞれにとっての唯一無二の物語。
ダグアウトの向こう側を公開することは、ファンの心の距離を近付けるということにばかり目が向きがちだけど、選手にとっても常に“見せる意識”を根付かせるためにとても意義があることのように思う。興業スポーツとしては是非ほかのチームにも真似してもらいたいところ(というか他のチームのダグアウトの向こうも観たい!!!)