あも

アンダルシアの犬のあものレビュー・感想・評価

アンダルシアの犬(1928年製作の映画)
3.5
この作品がシュルレアリスムの代表作であり、実際にダリとブニュエルが見た夢を元に描いているということを知らないで観ると、なんだこのスーパーcrazyな映画はという感想しか出てこないだろう。

開始一分にてトンデモ強烈映像があるのでそこは注意していただきたい。あれは牛の目玉を代用しているらしい。

手から湧き出る蟻の群れは「記憶の固執」などのサルバドール・ダリの絵画に度々登場するモチーフ。何の意味があるんだろうね。

夢というのは本当に複雑であり、今でも解明されていないという。夢はその人の深層心理や欲求を表すことが多く、この作品でも女性への性欲とそれを抑制する理性など表現しているのが読み取れるが、そのcrazyすぎる表現方法はまさに夢だからであり、理路整然とした夢をみる人はいないはず。

映画というのは夢を描写するのに最も適したアート形態だと感じた。
あも

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