Naoya

ルームロンダリングのNaoyaのレビュー・感想・評価

ルームロンダリング(2018年製作の映画)
2.5
ワケあり物件に住み込んで事故の履歴を帳消し、次の住人を迎えるまでにクリーンな部屋へと浄化するという奇抜な仕事=〝ルームロンダリング〟をしているこじらせ女子を描いたヒューマンドラマ作。この世に未練を残す住人たちと、主人公が交流をしていくのだが、死んでいるからこそより〝生〟に対する良さを出している物語でもあり、死んだ人と関わるからこそ見いだせるものがある、温かい雰囲気の出す物語。全体的に緩さがあるが、その雰囲気が味があり、主人公のキャラクターにも合っている。テンポも緩めながらコメディ色はあり、死んだ住人のお話で重たくなりがちな内容を、明るく演出してます。全体を通して、結末の演出も良い印象を残します。池田エライザ演じる主人公の作り込みが良く、丁寧にキャラクターが作られているのを感じ、物語にもよく活きてます。池田エライザの雰囲気作りも素敵。ドラマ化しても安定した物語ができそうな雰囲気がある。他の出演者も豪華で、オダギリジョーや渋川清彦、光宗薫らのキャラクターも良い。
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