このレビューはネタバレを含みます
相棒だった刑事を殺された刑事は、事件の裏にひき逃げで亡くなった少女の事件との関係を疑い少女の妹が記録したビデオ映像を手がかりに事件を追う。オーストラリア産のクライムサスペンス。
ジャケットの刑事アクション感はほぼ無く、ミステリー色が強いです。痛々しくもあり乾いた透明感のある雰囲気は北欧ミステリーみたいで、オーストラリア映画ぽくないですね。事件の鍵となるビデオ映像を小出しにして、尚且つ現実の捜査とシンクロさせる演出はアイデアとして面白い。最初から全部ビデオ見ろよというツッコミもまああるにはあるんですが…。
話は終始に暗く救いようがない…そりゃ刑事も悪いが姉にも落ち度があるし、それに便乗したような殺人って…「えつ？自分の父親を？」じゃねえだろ今更何を言ってんだアホか!これまでの人を簡単に傷つける行動見たらヤツがどういう人間か分かるだろう⁉そんな感じでお話しにドラマ性が乏しく感情が刺激されません…。
見終わってやるせなさだけが残る映画。主人公と相棒の関係性とかもっと細やかに描けば良かったのになぁ…。見せ方は上手いなと思ったのでもう少し脚本にドラマがあればもっと良くなったのではないでしょうか？私の好みでは無かったですが、こういうやりきれなさが残るミステリー物が好きな方にはハマる映画なのかなぁと思います。
