キミシマユウキ

グリンチのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

グリンチ(2018年製作の映画)
3.0
クリスマスが大好きなフーヴィルの村の人々が準備に勤しむ中、他人の幸せを嫌うひねくれ者のグリンチはどうにかして邪魔しようと画策して…

『ミニオンズ』『シング』『ペット』の
!!イルミネーション・エンターテイメント!!
が製作するクリスマスアニメ映画!
原作は実写映画化もされている有名な絵本。
年の瀬に今年公開映画を紹介するために鑑賞。


 「俺がクリスマスを盗んだ」


ジムキャリー主演版と比べるとだいぶ児童向けに作られた印象。
映像はディズニーやピクサーに負けないレベルまで綺麗で見やすいアニメーションになっているのだが、
なんともシナリオが子供向け過ぎて、「大人も子供も楽しめる☆」というふうにはいかないようだ。
まず行動の一つ一つを丁寧に説明してくれる、いや説明してしまうナレーションが完全にノイズ。
先述の映像がきれいでそれだけで説得力があるのにあのせりふ回しとナレーションのテンポが悪い。
あとは後半のグリンチ改心シーンが全く改心のキッカケになっていなくて残念。。。

今回は吹き替えで鑑賞。
グリンチの声の大泉洋はひねくれ者の役が似合っていて良い。
他にも杏やらロバート秋山やら芸能人メインの声優陣も悪くはないけど厚みが足りない気がした。
ナレーターはイケメン声優の宮野真守だったけど声がいいのにナレーションがいらないという残念な演出。
あと山ちゃんのモブキャラ使いまわしが面白かった(笑)

映像は追いついてきてるのでストーリーがついていけるとイルミネーションはもっと強くなるんじゃないだろうか?
年内最後の映画館としては物足りなくなってしまった。
それでは皆さん良いお年を。

クリスマス映画を見たい方、イルミネーションスタジオに期待している方、そして宮野真守のイケボナレーションでぐっすり眠りたい方にはオススメの作品。