評価のしようがない。つまらないからとかではなくて、倫理観を揺さぶられるから。
ゲイさんがオシャレで理知的、とは思うが、終盤になると「ちょっと待って」となる。取材してる人に見せずに出版するのはダメじゃないか？匿名ならまだしも実名なわけだし。それで内容に矛盾を指摘されたら怒ったかと思えば「創作の可能性もある」と書いてあるんだからいいんだ！と開き直ったり。一体どういうつもりで書いてるのか分からない。
覗きの人に関してはやっぱりこれは内々に溜め込むならまだしも公に言っちゃだめだよなーという。プライベートを侵害してるわけだから。
ただ、このドキュメンタリーはその辺の問題点を分かってつくってるのが素晴らしいあたり。これを見れば本では分からないことがよくわかる。覗きの人は決して悪い人じゃないし、作家のゲイのエゴにまみれた姿が映し出されたり。
それだけでもドキュメンタリーとして公開した意味はあるよね。Netflixはやはり流石だ。
