半径50フィート以内に近寄った者は皆死んでしまうという設定に惹かれすぎて鑑賞。でも観終わった後は、その設定は作品にとってはさして重要ではなくて、いわばマクガフィンだったんだなぁと思った。
近寄っただけで人も動物も死に至らしめる主人公リアム。その主人公に近寄っても死なないうえに、一緒にいると周りの人も死なずに済むストッパー的存在のジェーン。
その"2人が常に一緒にいないといけない"という究極の状況を作り出す上ではこのうえない設定だったのかな、と。
意図せず人を殺してしまう恐怖。フラッシュバックすることで明かされていく非情な真実。運命共同体とも言うべきリアムとジェーンの深まる絆を思うと、なんとなく読めていたとはいえ最後の展開は胸が痛い。