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(r)adius ラディウスのはのレビュー・感想・評価

(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)
3.7
あらすじ
横転した車の側で目を覚ました主人公。
事故にあったようだが、事故以前の記憶は無くなっている。
助けを求め、進む先でバタバタと死んでいく人々。
やがて分かった事は、「自分の15メートル以内に近づいた生き物は死ぬ」ということ。
人を殺す事を恐れ、隠れようとする主人公。
そんな彼のもとへ、同じく記憶をなくし、彼に近づいても死なない女性が訪ねてくる。

感想
吹き替え派ながら、字幕しかなかったので字幕で見ました。
すごく面白そうだったので…
期待通りの面白さでとても良かったです。

主人公が、起こっている事をどんどん察していく導入がすごくスピーディーでいい。
これだけ早く展開するってことは、「近づくと人が死ぬ」設定を使って、見せたい物が沢山ある、って事だよね🤩と期待が膨らむ。

中盤中だるんだように見えたところも、その後描きたいものを考えれば、二人の関係を丁寧に説明する意味でよかったのでは。

点数低めなのは、この設定を使ったパニックが期待されてたからなのかなー?
二人の関係が焦点だと思ったので、自分は綺麗に畳まった感じでとても好きでした。





突っ込んだ感想(ネタバレあり)

記憶を失う以前は、本当にこれ以上なく最低の関係だった二人。
しかし、事故の後記憶を取り戻すまでは、状況から連帯意識が芽生え、信頼し合うパートナーになり、好意すら持ち始める。

自分的にこれ、すげー琴線に触れました。
出会い方次第で、くっついていたかもしれない相手。
その相手と、記憶喪失という舞台装置によって、二通りの出会いを体験すると言う状況。
それまでの愛憎溢れ、かなりぐちゃぐちゃな心境になりそうで、想像するととても面白い。
それを思うと、恋仲にしちゃっといてもよかったかもね。

ラストはあれで解決して良かったですね。
SCPとかだと、現象が止まらず物理破壊も不可能な死体と化してケテル格上げとかになりそう。
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