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千と千尋の神隠しのるんPANのレビュー・感想・評価

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
4.5
(思い出補正込みだからスコアが難しい..)

誰が何と言おうと千と千尋はウチらのバイブルなんよ。

子供に戻れる作品。主題歌の「いつも何度でも」良すぎない?自分のiTunesの再生回数、死ぬまでに1位塗り替える曲出てこないんじゃないかってぐらい圧倒的1位すぎて草。無性に聴きたくなるんよな...登校中とか周りの学生・社会人を横目に「今みなさん徒競走してますけどウチいつも何度でも聴きながらレースに参加してまんねんで〜」って心境で聴いてましたねエモい(?)

ハクがスパダリすぎて辛みざわ。なんだあいつ、家では亭主関白みたいなオチがないとカッコよすぎて痺れてまう奴やん(?)

ただ、一点どうしても解せないのは最後のハクと千尋が別れるシーン。「えぇ、そんなあっさりバイバイすんの...?もう会えへん確率の方が高いんやで...?えぇ...」って感じで、自分ならせめてABCのBぐらいは別れ際にサクッとやってたし、時間に余裕あるならCもと思ったけど千尋10歳だった...いや、なんぼのなんぼでも10歳ならせめてキスぐらいはするだろうに、今時の小学生でもビックリするぐらいのプラトニックさに己がどうしようもない大人になったんだなと痛感して終わってしまった。というかハクって何歳やねん、川の神様って何やねん、龍なんかいな、神様ってロリコンなんか、とか余計なこと考え出してしまったから本当ダメな大人になっちゃったなぁってしみじみ思いながら流れる「いつも何度でも」がこれまた良い...自分も誰かに胸のどこか奥で呼ばれてたい....()

ちなみに、自分が千尋なら親だけ帰すか親も説得してあの世界でハクと暮らしてたな。郊外のマイホーム買うので精一杯程度の家族(アウディ乗ってようが母が小綺麗だろうが値段気にしてなかろうが、少なくとも千尋一家より裕福かどうかで観る側の印象は違ってきそうだしその点うちの親には感謝しかないな...)と共に引っ越し後の現実世界に帰るよりもあの世界の方が絶対良いやん!?あ、娯楽ないのキツいし毎日働くのも嫌やなぁ、うーん、でもハクに任せてたら自由気まま快適に過ごせそう(?)

興行収入は304億円と前人未到の圧倒的首位を2020年に「鬼滅の刃」に抜かれるまで19年以上維持。2016年の再上映(10日間)で興収308億円→コロナ禍での全国的な再上映(約2ヶ月)では3週連続1位を記録し興収316.8億円に。ちなみに動員ランキングでは再上映分も含めると通算18週1位とこちらも偉業。

アカデミー賞最優秀長編アニメ映画賞を日本作品としては初めて受賞(唯一)、ベルリン国際映画祭ではアニメ映画として史上初の金熊賞を受賞(唯一)してるように、世界的な評価も高い。余談すぎる余談だけど、LAの某人気シーフードレストランの店内にしれっとSprited Awayが描かれてるので探してみてね(?)

DVDの売上は240万枚(2015年時点)、VHSも含めた出荷枚数は550万枚(2007年時点)と何も前人未到の圧倒的王者に(2015年に「アナと雪の女王」MovieNEXが映像作品の売上歴代1位になるまで13年間)君臨するほどの社会現象に。ウチも兄弟共々ドンピシャ世代だから当時のDVDは未だに実家にあるし、帰省中に3回は観ちゃったわ....エモエモ〜


【銭婆「一度あったことは忘れないものさ。思い出せないだけで」】
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