miku

千と千尋の神隠しのmikuのレビュー・感想・評価

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
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公開当時わたしは千尋と同い年で、劇場にも観に行った。あのときは、両親が豚になり、だんだん夜が来て自分も消えてしまう、という描写がとてつもなく怖くてたまらなかった。今見るとトンネルの向こうのあの世界も、働かなければ人として扱われず、お金になるとわかると世の中で持ち上げられ、一転そうではなくなるとボロカスに扱われる。トンネルのこちら側となんら変わりないのね。厳しいようでいて良い人たちしか出てこないことも相まって、このお話しが一生好きだと思う。映画館で観ると、テレビでは気がつかない音がたくさん聴こえてきて、これはこんなシーンだったんだ、と気がつくことがたくさん。やっぱり映画館っていい。どうか、なくならないで。
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