ShintaroOoooooo

スパイダーマン:スパイダーバースのShintaroOooooooのレビュー・感想・評価

3.5
日本の漫画ではできない映画。

まず、アメコミをそのまま動かしたかのような絵に心動かされるだろう。
キャラクターの世界観に合わせたタッチや物理法則を再現し、これまでのCGアニメとは一線を画す作品となっている。
これだけでオスカーを獲得するのも納得の出来である。

次に、マルチバースを取り入れた脚本も非常に評価できる。
日本の作品でも世界観を超えたコラボは存在する。
例えば仮面ライダーや戦隊モノでも共闘するような作品がある。
他にもゲームやアニメなどで同じジャンプ作品同士のコラボなどはある。
しかし、それらの多くはただ登場しているだけなのである。

一方、今作は誰でもヒーローになれるというメッセージのために、マルチバースが有効活用されている。
どのスパイダーマンも悲劇を経験し、スパイダーマンになっていない主人公と悲痛を共有し支え合う。
多様性をより強く求められるアメリカだからこそ必要な演出なのである。

サム・ライミ版へのオマージュがあるだけでクソ面白い。
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