あー、これは正直ナメてたなぁ。
ほぼほぼ前知識無しで。アカデミー賞獲ったということもあって興味は出てきたものの、散々実写化したものを何でいまさら、とか思ってました。
実際、『ヴェノム』での例のアレを観た時もイマイチピンとこなかったというか…。
けれでもちょっとずつ漏れてくる絶賛の声に反応して。IMAXの先行上映に行ってまいりました!
面白かったー!
スパイダーバースの世界観って、パラレルワールドなんですね。いろんな並行世界でそれぞれ事情があってスパイダーマンにななった者達がひとつの世界で一堂に会すというアイデア!
スパイダーマンが長い長い歴史があって、スピンオフやら、キャラを貸したりとか、いろんなスパイダーマンが存在するからこそできる荒業だったりしますが、これが楽しくてね。
まず登場するのがニューヨークの中学生、マイルス・モラレス。ピッカピカのエアジョーダンⅠを履いて、本人はあまり気に入っていない名門私立の学校に通っている。
彼がある時、偶然身につけたスパイダーマンの能力は全然使いこなせず、戸惑うばかり。
そんな時、出会ったのは別の世界でスパイダーマンとして活躍していたピーター・パーカー。マイルスはピーターを師として、スパイダーマンとして一人前になろうとするのだが…。
ってお話。
次々と合流してくるパラレルワールドのスパイダーマンたちがいちいち魅力的で! みんな愛らしくてキャラがたってて、集まった彼らが無駄話してるシーンがとっても良くて。もっと長く観ていたかったな。
それ以外にも、マイルスの両親や伯父、ピーター・パーカーの元妻、MJなんかもかっこよくて、愛おしい。
絵。
これ手描きアニメなんですってね。観てる最中何度も、アニメを観ているということ忘れるぐらい。しかも、ポップなところはとことんポップに。マンガな所はとことんマンガに。
IMAXの大画面、しかも3Dで観て良かった!
スパイダーマンたちがビルの合間を飛び回るシーンとか、観ていて気持ちよかったもの。
観終わった後、いろいろ調べてみると、過去のスパイダーマンの映像化作品をオマージュしているらしく。サム・ライミ版三部作なんかを観てからこの作品を観ると、あ、このシーンはあのシーンと構図が一緒だ、とかあのシーンの別テイクなんだな、とかわかるらしい。
マニアックですねー。
あと1ヶ所、劇中でピーター・パーカーが自分の過去を振り返るときに、ある場面で「この話はあまりしないんだ」って言っている場面があって、なんでだろう? と思ってたんですが、このシーン、スパイダーマンファンには有名なシーンなんですね。「エモ・ピーター・パーカー(Emo Peter Parker)」ってしーんらしくスパイダーマン3に出てくるらしいんですが…。
今度確認してみよう。
しかし、この作品のキャラたちはみんな魅力的って書きましたが、特にいいのはやっぱりスパイダーガール! 彼女は独立して主演映画が作られそうですねー。実写版ももちろん誰が演じるかにもよると思いますが、とっても人気になりそうです。
吹替え版も観てみたいなー(^.^)
★★★二回目★★★
2023年6月24日続編のためアマプラで再鑑賞。やはり面白かったです!