わだげんた

スパイダーマン:スパイダーバースのわだげんたのレビュー・感想・評価

4.1
あー、これは正直ナメてたなぁ。

ほぼほぼ前知識無しで。アカデミー賞獲ったということもあって興味は出てきたものの、散々実写化したものを何でいまさら、とか思ってました。

実際、『ヴェノム』での例のアレを観た時もイマイチピンとこなかったというか…。

けれでもちょっとずつ漏れてくる絶賛の声に反応して。IMAXの先行上映に行ってまいりました!

面白かったー!

スパイダーバースの世界観って、パラレルワールドなんですね。いろんな並行世界でそれぞれ事情があってスパイダーマンにななった者達がひとつの世界で一堂に会すというアイデア! 

スパイダーマンが長い長い歴史があって、スピンオフやら、キャラを貸したりとか、いろんなスパイダーマンが存在するからこそできる荒業だったりしますが、これが楽しくてね。

まず登場するのがニューヨークの中学生、マイルス・モラレス。ピッカピカのエアジョーダンⅠを履いて、本人はあまり気に入っていない名門私立の学校に通っている。

彼がある時、偶然身につけたスパイダーマンの能力は全然使いこなせず、戸惑うばかり。

そんな時、出会ったのは別の世界でスパイダーマンとして活躍していたピーター・パーカー。マイルスはピーターを師として、スパイダーマンとして一人前になろうとするのだが…。

ってお話。

次々と合流してくるパラレルワールドのスパイダーマンたちがいちいち魅力的で! みんな愛らしくてキャラがたってて、集まった彼らが無駄話してるシーンがとっても良くて。もっと長く観ていたかったな。

それ以外にも、マイルスの両親や伯父、ピーター・パーカーの元妻、MJなんかもかっこよくて、愛おしい。

絵。
これ手描きアニメなんですってね。観てる最中何度も、アニメを観ているということ忘れるぐらい。しかも、ポップなところはとことんポップに。マンガな所はとことんマンガに。

IMAXの大画面、しかも3Dで観て良かった!
スパイダーマンたちがビルの合間を飛び回るシーンとか、観ていて気持ちよかったもの。

観終わった後、いろいろ調べてみると、過去のスパイダーマンの映像化作品をオマージュしているらしく。サム・ライミ版三部作なんかを観てからこの作品を観ると、あ、このシーンはあのシーンと構図が一緒だ、とかあのシーンの別テイクなんだな、とかわかるらしい。

マニアックですねー。

あと1ヶ所、劇中でピーター・パーカーが自分の過去を振り返るときに、ある場面で「この話はあまりしないんだ」って言っている場面があって、なんでだろう? と思ってたんですが、このシーン、スパイダーマンファンには有名なシーンなんですね。「エモ・ピーター・パーカー(Emo Peter Parker)」ってしーんらしくスパイダーマン3に出てくるらしいんですが…。

今度確認してみよう。

しかし、この作品のキャラたちはみんな魅力的って書きましたが、特にいいのはやっぱりスパイダーガール! 彼女は独立して主演映画が作られそうですねー。実写版ももちろん誰が演じるかにもよると思いますが、とっても人気になりそうです。

吹替え版も観てみたいなー(^.^)

★★★二回目★★★

2023年6月24日続編のためアマプラで再鑑賞。やはり面白かったです!
わだげんた

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