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スパイダーマン:スパイダーバースのKoMutoのレビュー・感想・評価

4.6
プロット:6
映像:12(例外)
キャラ立ち:8
演出/世界観:11(例外)
好み:9

雑記:
究極体験だった。まじで世界で最先端の映像表現見てんだなって感じ。epoch-makingで今後アニメ評論のアンカーになるんだと思う。度肝抜かれた、、、


3Dアニメだけどピクサー対比で二次元的で漫画っぽい描き方が強め。アメコミ特有のPOP文字や原色多用したリクテンスタイン的な絵柄も挿入されている。
アクション映画的なドラマティックで動的なカメラワークが多めでハリウッド路線はキープ。しつつも!全カットにおいてめちゃめちゃカッコいい漫画的な構図(決めゴマ)が炸裂してる。
超ハイセンスに全てが練られてるんだなあって。


BGMもhiphopだし、メインテーマはロックぽいトラックにラップ乗せてるから、白黒調和してるテーマにも合ってる。アジアンも出てきてスパイディmelting pot的な多様性がある世界観も好き。他のバースから来たスパイディのルックがメイン世界で調和/共存してるのも革新的。何もかもが最先端。
あとエンディングクレジットが特にそうだけど、「スパイダーマン」を本当に大切にしている感じがよく伝わった。


初めは感動してたけど、後半はこんなに凄くて新しいアニメーションがアメリカから出てくるなんて、もう日本はアニメも勝負できないのかなって悲しい気持ちになった。
ピクサー映画と違ってスパイダーバースは日本の2Dアニメにより近い技法の作品。それでいて、米国の文化的オリジナリティを完璧に昇華させた独自性の高い表現だから、覇権奪われてんなあって感じ。
・3Dグラフィック
・アメコミスタイル
・ハリウッドアクション
・人種と多様性
・HIPHOP
・複数ルックの同居
・グローバルアイコン

すごく技術とお金のかかった最新の表現。
次世代のアニメが、日本ではなくアメリカから生まれてしまった、、、


【2回目】
池袋のめちゃちっちゃいモニターと雑魚音響で観たらまじで魅力60%くらいだった。立派な映画館で観るってホント大事なんだなって思った。
改めてみたら、製作者がスパイダーマンを愛して愛して止まないんだろなあってとても伝わった。

オタクが愛が止まらなくて二次創作するみたいに、もしこんなキャラがスパイディだったら??こんな世界観だったら??おっさんになってたら???ええいもう全部描きたい!ってのがアイデアの起こりなんじゃないかと思っちゃった。
結局エンドロールでクラシックスパイダーマンが1,000体くらい描かれてるとことかまじほっこりした。
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