あるぱか

スパイダーマン:スパイダーバースのあるぱかのレビュー・感想・評価

4.8
スパイダーマン史上最高傑作ってほんまかいなって思ってたけど、同じスパイダーマンでも路線はそれぞれ違えど、ここまで衝撃を受けるのもないかも…と思えるくらい良かった。

アメコミらしさ全開でめちゃくちゃ絵が面白い。最初の数十分で雰囲気に慣れて、あとはもうコミカルな映像を見てるだけでも楽しい。色使いやコマ割りとか、漫画の世界がそのまま活かされてて最高。
原作ファンじゃないから知らないけど、色んな次元のスパイダーマンが出てきて、初見の人間でも簡潔に理解できる上にそれぞれのスパイダーマンのキャラが濃い。順番に増えていくのはワクワクするし、一同が揃うのは熱い!しかもそれぞれのスパイダーマンは微妙に画風が違ってそれらが一画面に違和感なく集結して戦うのをみて興奮しないわけがない。

主人公マイルスがヒーローとしての覚悟・勇気を得て覚醒し、ブラックスパイダーマンとして摩天楼を駆け抜ける疾走感が半端なくて痺れまくる。
ポップな作風の中にも、主人公マイルスの1人の人間としての成長っていう芯がちゃんと通ってて最後までぶれないのが良い。
他のスパイダーマンに支えられながら、父親の愛を知って覚醒するなんて、ド定番とわかっていても最高なんだよ。

吹き替えで鑑賞したけど、昨今のひどいタレント起用をしてなくて、気の利いた台詞もたくさんあってその点もすばらきく優秀。
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