百音川魔瑠琥

志乃ちゃんは自分の名前が言えないの百音川魔瑠琥のレビュー・感想・評価

3.6
原作が押見修造ということで興味を持ち鑑賞しました。ちなみた原作は未読です。

映画としての完成度は高く、演技や演出、脚本など最後まで集中して観ることが出来ました。唯一にして最大の問題は、主人公の志乃ちゃんが何に悩んでいるのか理解出来なかったこと。でも、理解出来ない故に、その答え合わせとなるラストの文化祭のステージへと心が高まっていくのですが…。個人的には全く不完全で不可解なラストでした。監督がこの作品を通して何を表現したかったのか理解不能になってしまいました。もし映画のラストを尊重するなら、途中の百合展開を匂わせる描写は全く要らなかったと思います。
役者さんもスタッフさんも素晴らしい仕事をしていたと思うので、とても残念で惜しい作品だと思いました。
百音川魔瑠琥

百音川魔瑠琥