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志乃ちゃんは自分の名前が言えないの犬のレビュー・感想・評価

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ロケーションと光の捉え方がとても素晴らしい映像美に惚れ惚れしてしまって完全に序盤で掴まれた。さらに、個人的にここで乗れるか乗れないかが割と決まるだろうなと懸念してた志乃ちゃんの吃音が本当にリアルで心情を強く揺さぶられた。そして、志乃ちゃん加代ちゃんの分岐点となる「ちんちん」で俺はこの作品の勝利を確信した。
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2人でバンドを組むことになり地元から少し離れたところで路上ライブをして少しずつ成長していく姿はずっと見ていたいし聴いていたい淡い夏の始まりだった。
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ラストをどう捉えるかは人それぞれであり、プラスにもマイナスにも捉えられてこれはこれで腑に落ちるリアリズムな終わり方で好き。青春映画の秀作と言っても過言ではない作品であり夏の今に観るのをオススメしたい。
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