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響 -HIBIKI-のkyuuuriのレビュー・感想・評価

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)
5.0
驚いた、こういう映画に出会えるから、やめられない。

この映画は、上映当初からずっと目を付けてて、観たいような怖いような気がして、結局まぁ観れないでいたんだけど、
映画館で観るべきだったんだ。わぁぁぁぁ。

私はずっと、あぁ、この天才少女には絶対感情移入できないんだろうなぁ、と思っていたのですよ。
でも、全然違った。
みんなで動物園に行くシーンが好き。
一緒にアルパカ観に行こうって、かわいすぎない??

作家さんの名前を呼んで、握手してもらう。
そして、握手してもらった手を、こう幸せそうに見るのよ。
あぁ、この子は本が好きで、作家さんを愛しているんだなぁ、
そんな表現があってよかった。

あと、仲直りのシーンも好き。
“賞なんて関係ないでしょ、リカの小説にも、私の小説にも”
と言い切るシーン。

みんな、いつの間にか誰かに認めてもらう為に、書いている。
芥川賞とか直木賞とか。
毎年お守り買って祈っている小栗旬もそうだけど、、、
あんな風に言い切れる響が超かっこよかった。

すごく真っ直ぐで、誰よりも友達や周りの人を大切にしている。
彼女の言葉に心を突き動かされる。
ずるい心や醜い心、普通とか、常識とか。
そんなの彼女には通じない。
響の一本通った芯をきっちり通す。
彼女の書いた本が読んでみたい。


話題性。
途中、ハルキストみたいな表現あって、
例えばもし、村上春樹に娘がいて、その子が小説書いたら買っちゃうだろうなぁぁ、って思った。
そうね、20万部ぐらいは本当に行きそうな…。

踏み切りのシーン。
小栗旬に言い放ったあの言葉はすごい。
本当に突き抜けてる。
気になる人は、映画観てほしい。
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