わだげんた

響 -HIBIKI-のわだげんたのレビュー・感想・評価

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)
3.8
原作のコミックが確かマンガ大賞かなんかを受賞してて。興味はあったんですが、読むには至らず。

なのでこの作品をそれほど期待せずに、けれどもなんとなく気になって劇場へ。

うーん。面白かった(*^^*)!

キャラだな。主人公・響のキャラクターがとっても良かった。でそれを演じてる平手さん。

いや、実は欅坂とかホントに知らなくて。なので、ほぼほぼ初めましての女の子だったんですが。。。

いやいや、とっても素晴らしかった。原作読んでないのに、響役にはこの子しかいない、とまで思ってしまった。勝手に。

出版社不況で本が売れない中、天才少女小説家が現れるお話ですが、天才は天才。

やっぱり、いろんな意味で普通の人とは違う。自分の世界を持ってて、人の言うことなんかろくに聴かない。自分の正義は何があろうと貫く。そして何より作家力がハンパない。

響は自分の意見が通らなそうなとき、時には暴力も奮う。

なんかその辺は昭和の無頼派作家みたいだ。

響の親友の女の子。こちらも違った意味で小説の才能があり、さらにお父さんが大作家ということで、小説出版後、即ベストセラー作家って設定。

ライバルとしては申し分なく。。。
お父さんの大作家を演じてるのが吉田栄作ってのが、うさんくさくもあり、絶妙な配役でした。

しかし、今はどの出版社も響みたいな天才作家の出現を待ち望んでるんだよな。例え、人間的には致命的な欠陥があるとしても。

その点、この作品に出てくる響をデビューさせた文芸誌の編集長は理解不能。

編集者なら、例えば素行不良だろうと、絶対売れるとわかってる本の出版を止めたりするもんか!

。。。でもあれか。絶対売れるとわかっていても、差別問題とかはヤバイか。新潮45みたいになったりするしな。。。

でも響の小説は本人はアレでも、小説自体は素晴らしいものらしいし。

あと、投稿原稿が応募規定に漏れてるからって、封も開けずにゴミ箱行きなんてことはどの編集部でもないと思うけどなぁ。。。

その辺は違和感がありました。

この映画が見終わって、コンビニ寄ったら公開に合わせて、原作コミックのコンビニ本が出てたので上下巻購入。映画版と比べながら読むかな(*^^*)
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