漫画原作。
平手友梨奈演じる直木賞と芥川賞をダブル受賞した天才高校生、鮎喰(あくい)響が、柳楽優弥や小栗旬演じる小説家たちに放つ言葉の数々が印象的。自分を曲げなさすぎる行動の過激さにはいささか疑問を感じるが、言葉のみをとれば良い。アヤカ・ウィルソンの灰汁がない演技も良いし、北川景子演じる編集者のマネージャー感もリアル。
でも小説家は孤独だ。
駄作しか書けないから死ぬ?
バカじゃないの?
太宰も言ってるでしょ。
小説家なら、傑作1本書いて死になさい。
私は死なないわよ。まだ傑作を書いた覚えはない。
10年やってきたのなら面白いと思った人がいるはず。それは私かもしれない。人が面白いと思っているものを勝手につまらないと言うな。
あなたの小説は芥川賞を受賞するまではすごくよかった。今はつまらない。
書きたいものは受賞した時点でなくなっていたんだ。
じゃあなぜ書き続けているの?
大人になればわかる。惰性だよ