碧

億男の碧のネタバレレビュー・内容・結末

億男(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

公開初日に観に行った
川村元気さんの作品はとっても好きですし大友監督とあってかなり期待は大きかった。

期待値よりかは少し低かったけれど
簡潔でわかりやすい内容であった。

お金とは何か?幸せはそこにあるのか?

この映画の結論からして
お金=幸せではない。

10億という大金を手に入れて
幸せを手にした人々、

競馬にはまった彼は結局お金という
ものは虚無であるということ。
馬券をかけたお金は空想であり、
お金に飲まれた人間は額に一喜一憂する。

怪しい教団のリーダーである千住さん
彼はお金が全ての物の価値を決めるし、
お金の価値を決めるのもまた人間である。
人にとってはゴミになる、しかし
また別の人にとっては大金である。

そして集合住宅であたかも億り人
では無いような質素な暮らしをする
彼女。彼女はもうお金て自分を売ること
に関してうんざりしていた。
大金を手にしても使い道が見つからない。

九十九は自分の起業した会社を
売った、つまり彼の夢を売ることに
よって億男になった。しかし億男に
なることそれが本当に彼の夢だったのか
いや違う、絶対的はこの世に存在しない
だけどこれは彼の夢に関しては
絶対的に違うと言える。

では私にとってお金とは何か?
お金の正体とは?
お金は幸せを感じる一種の通過点であり、他者に対する表現の一種に使う紙切れである。

私は一男の妻のようにお金がなくても幸せだったら何でもいい。
お金はいつでも株や競馬、投資をすればきっとまたすぐ戻ってくる。

しかし一男達が築き上げた愛情は
もう戻らないのであろう。
一男が三億円で取り戻せる日が来る日を望む。

そしてお金に使われる人間ではなく
お金を使う人間になろうと思う。
碧