れい

億男のれいのレビュー・感想・評価

億男(2018年製作の映画)
4.2
「お金の価値とは?」すごくありふれたテーマの作品だとは思うけど、今まで僕が見た作品のなかでは、一番自分の中にストンと落ちた、納得できた。そんな作品でした。

佐藤健くん、高橋一生さんの演技はもちろん素晴らしいもので、お二方も凄くアツい演技をするってよりも、穏やかな演技をする方だと思ってるんだけど、心の繊細な動きを表すような話し方であったり、表現、掛け合いが本当によかった。

健くんも高橋さんも大学時代のサークルで出会った親友っていう設定なんだけど、二人の関係性にすごく涙した。まじでいいの!!上映中ずっと、自分にもこんな関係を築ける人がいるといいな、と思ってたし、脳内には1人の友人が思い浮かんだから凄く大事にしたいなってなんか思ってしまった(笑)

内容に少し触れると、お金の価値とは?
お金の使い方とは?お金を手に入れた先にあるものとは?と問いかけてくる作品。
「一万円一枚の重さは1グラム。一円玉一枚の重さも1グラム。これってすごく皮肉じみてるよね」
っていう高橋さんの台詞は頭にリフレインしてた。

また、藤原竜也の「お金という紙が神になる」セリフもなんかシリアスな笑いを提供しつつ真理じみていたし、メタ的な表現をすると、カイジを演じていた彼だからこそ説得力あるものになっていた(笑)

来年から僕自信も手にするお金が増えるんだけど、お金の使い方、価値を今一度考える必要があるな。

最後に、主題歌のBUMPさんの「話がしたいよ」はずるい、、、めちゃくちゃ泣いてしまった。エンドロールもよすぎるから、是非みんな本編終わったからって帰らないでほしい
れい

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