予告編通りの派手な前半からは想像もつかない後半の地味な展開が、何とも不思議なバランスの映画だった。
借金返済で夫婦関係の危機を迎えてる男が宝くじで３億円当てて、その使い道を大学生の時に起業して成功したかつての親友に相談する話で、まあ「お金は怖いよね」っていう教訓ビデオみたいな内容。
自分は詳しくないけど「芝浜」が柱になってて、落語好きにはたまんないんじゃないかな。普段は吃ってるのに落語の時だけ流暢っていう設定の高橋一生の落語が、これまた素人にも分かるくらい上手い。
藤原竜也の役がハマり過ぎてて釘付けになったね。怪演に磨きがかかってて、この人どこまで行っちゃうんだろう。
３億円を予約も無しにすぐ現金でおろせるの？ってのが引っかかったな。
あとラストがやけにほっこりなんだけど、あの届けは受理されちゃったの？ってモヤモヤした。
