ハイブリッジ

15時17分、パリ行きのハイブリッジのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
3.9
運命の電車、乗り込んだ三人、実話

中学校からの親友である三人は、うち二人の軍隊からの休日を時期にヨーロッパへ旅行する。久々に再会を喜ぶ中、パリに向かうため電車に乗る。その電車には、イスラム系の銃を持った男が潜んでいた。そして電車が目的地に近づく中、運命が訪れる。

クリントイーストウッド監督による「ハドソン川の奇跡」に次ぐ実話の作品です。

そして本作は、主人公の三人が本人役で出演しています。素人とは思えない迫力とリアリティを出していました。

大人になって電車に乗る時が来るまで、回想シーンとして中学校時代からの三人の関係を追ったストーリーが展開されています。

事件に至るまでのストーリー、そして電車での彼らの行動、その後の彼らのストーリーがかなりリアルに描かれていました。

個人的には「ハドソン川の奇跡」よりも好みです。リアリティという意味で、ラストシーンの繋げ方が新しく、とても感動しました。

いつどこでも、誰にでも起こりうる事件であるがゆえに、不思議と遠い存在に感じることがなく見ていました。

映画は、どれだけ現実とかけ離れたストーリーを展開できるかということを聞いたことがあります。その点で、本作は映画ではあるが映画ではない。難しいですが、完全にニュータイプの映画でした。この事件を映画にする理由を監督に聞いてみたいです。もちろん良い意味でです。
ハイブリッジ

ハイブリッジ