PORK

15時17分、パリ行きのPORKのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
3.8
祝日の劇場だけど公開から3週間弱経過してるし、リメンバーミーとかいうビッグバンの影に隠れて誰も来んやろと、涼しい顔して開場アナウンスを浴びていたらやいのやいのとプルカツたちがスクリーンへと入っていった。イーストウッドのネームバリューに驚く気持ち以上に、祝日を舐めるなとTOHOシネマズに上から殴られた気がした。劇場自治民だけが居住する第9地区にぶち込まれてえ。

なーーんていう気持ちをパンドラの匣に閉まってくれる映画でしたね。きんもちい人間描写、嫌味のない映像にのっけられたこの実話は素直に射精ですよね。一度も座り直さなかったほどに集中したったわ。

軍隊というマッスル男たちの集団がまず見てて楽し清々しいんだが、そこでひたむきに生きるスペンサーにマジで惚れちゃってなあ。本当にこの人天賦の才だと思わざるを得ないほどに嫌味がねえのよ。スペンサーに関する淫夢を見て自己嫌悪に苛まれたい。苛まれたいよなあ。

この三人組はぐう聖高尚でもドクズでも何でもない普通のトリオであるからこそ、そのレールでの幸福に観客を優しく乗せてくれる。ちゃんと性欲もあり、二日酔いもする。彼らが最高の連携を見せた時、シリアスながらも本当にああいいなあと感服してしまった。

アレクママ・スペンサーママ・リサちゃん・ホステル受付嬢・車内販売員ちゃんと全員付き合いたいです。ありがとう、イーストウッドマン。
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