英雄や被害者になる可能性は誰にでもある。
アムステルダムからパリ行きの列車の中で起きた、無差別テロ事件を防いだ英雄達の実話を本人が演じているのが本作。
見方によって、「英雄3人のとった行動の称賛」、「その場に居合わせた運命」、「非常事態には皆が行動するべきとする警告」と色々詰まったメッセージを汲み取ることができるのが純粋に凄い。しかも90分程度の尺で。
まるで無駄がない。
さすがクリントイーストウッド巨匠だと、これは唸ります。
イーストウッドは近年、「アメリカンスナイパー」や「ハドソン川の奇跡」で実在する英雄にスポットをあてた作品を撮っていますね。
歳をとって、今、彼が伝えたいことは、人間がもつ「善」の部分であり、誰もがそれを行動に移すことができるし、そうであって欲しいという願いな気がします。
イーストウッド監督、生涯現役でいくんでしょ?
これからも楽しみにしています!